2013年12月28日土曜日

みなさま良いお年を☆

2013年の営業は本日までとなります。

今年は馬喰町のチェドックさんでの恒例イベント、
夏にはウクライナバレエ公演で出張販売させていただき
9月には二年ぶりとなる「ロシアのマトリョーシカ展」に
たくさんのお客さまにお越しいただきました。
10月に突然お店を引っ越すことになったり
年に二回のロシアへの買付け出張もあり
今年はお店を閉める日数が多くなってしまい
お客様にはご迷惑かけっぱなしの心苦しい一年でした。

いましばらく現仮店舗での営業となりますが
6月頃には元の場所で新築のお店に移動できる予定です。
心機一転の一年になるよう、
2014年もいろいろなことにチャレンジしていきたいと思いますので
みなさまどうぞ楽しみにしていて下さい♪

ロシアで大人気のアニメーション、「マーシャとくま」の
かわいいニューイヤーカードから
ちょっと早いですが新年のお祝いを☆
『どいて、どいて~!
シュプールを描いて新しい年がやってくるよ!
新しい年がたっくさん、たっくさん
喜びと幸せを運んできますように!』

2013年12月27日金曜日

買付け(おまけ)

あ~スミマセン。
例のごとく昨晩飲みすぎました。。。
13時よりお店を営業しておりますので
年末年始にマトリョーシカを飾りたいな!という方は
ぜひ阿佐ヶ谷にお出かけ下さいませ。
本年は明日、12月28日(土)17:00までの営業となります。
年始は1月7日(火)より通常営業いたします。
年明けには一昨年ご好評を頂いた福袋を用意したいな~と
考えていますのでどうぞお楽しみに♪

モスクワ「全ロシア美術工芸博物館」北方民芸コレクションより
メゼン塗りの子どものおもちゃ。
来年は午年ですからね!

2013年12月26日木曜日

買付け⑭博物館(モスクワ)4

最後に民族衣装のコレクションをどどーんとご紹介します。

マリアさんによると
ロシア北部では衣装自体は押さえたトーンにして
金や銀の糸で細かな刺しゅうで飾り、
南部では全体的に赤などのカラフルなトーンで
生地を織ったり刺しゅうしたりする傾向があるのだそうですよ。






買付け⑬博物館(モスクワ)3

次は陶磁器コーナーを少しだけご紹介します。

ロシア皇室御用達だったインペリアル・ポーセリンの
シンボルともなっている「コバルト・ネット・シリーズ」。
革命前から親しまれたデザインだと思っていたのですが
ソ連時代に入ってからデザイナーが考案したものなのだそうです!
へ~。
1950年代、デザイン:アンナ・ヤツケヴィチ、
フォームデザイン:ヤコブレワ S.。

鎖に繋がれた兵士が象徴的な
エレーナ・ダンコがロモノーソフ工房用にデザインしたチェス駒。
このデザインは本でもよく目にしたことがあったのですが
対する駒のデザインは今まで気に留めていませんでした。
「赤(ソ連軍)と白(皇帝軍)」と言うタイトル。
こんな駒でチェスしたら白で勝てる気がしませんよねぇ…


こちらはカルメンを踊るマイヤ・プリセツカヤ。
1970年、ドゥリョーヴォ陶磁器工房の作品です。





買付け⑫博物館(モスクワ)2

モスクワの全ロシア美術工芸博物館では
アルハンゲリスク、セルギエフ・ポサード、リャザンの
各博物館で観てきた展示品の集大成ともいえる
さまざまな作品を見学することができました。

アルハンゲリスクの博物館でもたくさんの
糸紡ぎ機「プリャールカ」を見ることができましたが
やはりモスクワ!と思ったのが
保存状態の良さと、絵付けの細かさでした。
絵が描かれているのは片面のことが多いのですが
ここの展示品は両面にびっしりと絵や彫刻が施されています。

「全ロシア」というだけあって
アルハンゲリスク州の東隣コミ共和国のものや
南隣ヴォログダ州、またその南ヤロスラブリ州のものも
展示されていて見比べるのもおもしろいです。


食器棚は18世紀末ボログダ州のもの。

博物館の学芸員であるマリア・ドミトリエワさんによると
結婚前の女性はこういった飾り窓の窓辺に座り
長い三つ編みを肩に垂らして刺しゅうや編み物をしながら
村の男性にアピールするのですって。
一枚の絵画のようでそれは美しい光景だったそうです。

買付け⑪博物館(モスクワ)1

ちょうど買付けに行く前、
すばらしい特別展示会がモスクワで開かれていることを
教えていただいたので行ってみました。
私がモスクワで宿泊している家からは徒歩40分。
祭日で人通りの少ないモスクワの街を歩くには
ちょうどよいお散歩となりました。

全ロシア美術工芸博物館で開かれた
「ロシアスタイルの至宝展」と題したこの展示会は
マトリョーシカが生まれるきっかけを作った
アブラムツェヴォ芸術運動の作品を一堂に紹介する
(私には)大興奮の展覧会。
ロシアの富豪によってマトリョーシカが開発され、
その後どのように世界に受け入れられていったのか。
ご興味のある方は
現在ロシア・フォークロア談話会「なろうど」にて
熊野谷葉子さん連載中の「マトリョーシカのルーツを探して」を
ぜひご一読ください。

「全ロシア美術工芸博物館」はサドーバヤ環状道路沿いの
地下鉄駅からちょっと遠い場所にあります。

1階にはチケット売り場、クローク、ミュージアムショップがあり
展示は2階から始まります。
ここは以前は「何にもない」と良い評判を聞きませんでしたが
ここ数年でコレクションをまとめ
「人を呼べる」博物館に生まれ変わろうとしているようです。
学芸員のおばあさんたちもとっても親切で
ちょっとした質問などにもこころよく応えてくれました。

「ロシアスタイルの至宝」展示コーナー。
アブラムツェヴォ芸術村の仕事を中心に
19世紀末のインテリア民芸作品を紹介しています。

大きなホールに十分な展示品が並んでいましたが
実はもう一つ写真撮影禁止の展示室があり
そちらでは細かな木彫をもっと間近に見ることができました。

ブルーベリがデザインした陶器製だんろ。
実はこれ、1900年のパリ万博に出品されたオリジナル。
世界で初めて「マトリョーシカ」が紹介された
同じ万博会場にいっしょに展示されたものです。

1902年にサンクト・ペテルブルグで開かれた手工業展のようす。
左隅にマトリョーシカが映っているのが見えるでしょうか?
1900年のパリ万博でもこのように他の手工業製品と一緒に
マトリョーシカが並んでいたといわれています。
「万国博覧会」は世界中の人に向けて
自国の製品を紹介し展示販売する場でした。
当時のロシアの手工業技術を芸術品に高め
外国へも「売れる」商品としてマトリョーシカも展示されていました。
パリ万博以降、特にフランスで大マトリョーシカブームが起こり
アブラムツェヴォでは生産に追われたそうです。

2013年12月25日水曜日

買付け⑩博物館(リャザンの民族衣装)

ビーズ装飾のマトリョーシカを製作する
ナタリア・ウリヤノワさんが住むリャザンの博物館については
12月21日のブログで書きましたので
ここでは民族衣装コレクションの画像だけにしておきますね。
ナタリアさんのマトリョーシカをお持ちの方は
この中に同じデザインの衣装があるかもしれませんよ♪









買付け⑨博物館(アルハンゲリスク)

今回の買い付けでは訪れた各地で博物館を見学しました。
特にアルハンゲリスクの博物館はぜひ行きたかった一つ。
昨年も訪れていますが写真撮影費用をケチったせいで
画像がひとつも残っておらず後でとっても後悔したので
再チャレンジしてきました。

このいかにもソ連的な巨大な建物の一角に博物館があります。

北方民芸を代表するデザイン
メゼン塗りやボレツカヤ塗りは
こういった糸紡ぎの道具から発展しました。



この糸紡ぎ道具はプリャールカといい、
ロシア各地で利用されてきました。
原料のコットンや麻を上部にからめ
少しづつ繊維を取ってよりながら糸にしていきます。

私が写真に収めたかったのがこちら。
ロシア正教の教会内はイコンと呼ばれるテンペラ画が描かれ
祈りの対象とされています。
木に彫刻された聖像は他の地方にはみられない特徴です



この彫刻たちはどれもとっても細かく描かれていて
顔なんかは少し異教的な雰囲気があって何とも独特なんです。

2階は北方各地の民芸を紹介する常設展、
1階は期間展示が行われるスペースとなっています。

この時は20世紀のアバンギャルド画家の特集。
日本のアーティストも紹介されていました。

2階には見学者向けワークショップのためのコーナーがあり
小学生たちがカッティングボードに絵付けをしていました。

おまけ。
ロシア人の誰に見せてもウケました。

2013年12月24日火曜日

買付け⑧ロシアのビール

今回はいつもより長くロシアに滞在したおかげで
ちょっとめずらしいビールたちと出会えました♪

ナタリア・ウリヤノワさんと飲んだビールは
リャザンのブランド・ビール「フメリョフ」。
娘婿のリョーシャさんが行きつけのカフェで
生ビールをペットボトルに詰めてもらって
お土産に持たせてくれました!
つまみは友達のダーチャで採れたというリンゴ。
いや~、美味しかったです!

バレンチーナ・ダロフェエワさんにいただいたお土産。
その日の晩にホテルで飲んじゃいました。
Kozelはチェコ・ブランド・ビール。
黒はコクが強くてあまり好きじゃないんですけど
この黒ビールはすっきりしてとっても美味しかったです。
イタリアのフェレロ社の
ラファエロ・ホワイト・ココナッツ・チョコレートも
ダロフェエワさんのお土産♪
甘いモノだけではさみしかったので
近くのスーパーでキノコのマリネとチキンロールを購入。

最終日にちょっと贅沢して「アズブカ・フクーサ」という
高級めスーパーで晩酌の買い出しをすると
普通のスーパーでは見かけない
ちょっと高級感のあるビールを発見したので試してみました。
「ハモブニカ」ビールはモスクワで最も古いビール工場の一つで
なんと150年ほどの歴史があるそう。
革命以前はその高品質をかわれロシア皇帝お墨付きの印、
双頭の鷲エンブレムをラベルに付けることを許されたほど。
ん~、確かに白ビールのような濁りがあり高級感満載。
総菜もおいしくて評判の「アズブカ・フクーサ」、
チキンのエスニック・スパイス・グリルと
ジャガイモの香草和えも最後の晩餐に花を添えてくれました!

最後は空港内の搭乗口そばのカフェで一杯。
ロシアの定番、「バルチカ7」で閉めました♪
つまみはシーザーサラダ、チキングリル乗せ。
あらためて書いてみると私はチキンが好きらしい(笑)




クリスマス・イブ☆

ソチ・オリンピックへの出場権をかけた
全日本フィギュアスケート選手権大会の熱戦が終わりましたね!
男子も女子も、本当にみんなすばらしい演技で
いちいち涙がこみ上げてきて大変な三日間でした(笑)
安藤選手の自分らしさを貫くチャレンジ精神や
村上選手が競技後に
「私はもっと上に行っていいんだ」と言った時の表情。
アスリートとして正々堂々としたみんなの演技に大感動しました!
ソチ・オリンピックの舞台でますます磨きをかけた
演技を見れるかと思うと今から楽しみです♪

今日はクリスマス・イブですね!
昨日は久しぶりにあちこち出かけてきたのですが
なんだか今年はあまりクリスマスムードが
感じられない気がしたんですよねぇ。気のせいかしら?

みなさま、どうぞ楽しいクリスマスを!

2013年12月22日日曜日

買付け⑦リャザンへ6

リャザンの思い出も最後です!

クレムリン博物館に行く前に腹ごしらえをしようと
ナタリアさんお気に入りのカフェに連れて行ってもらいました。
リャザンの町で一番大きな郵便局がある通りにあり
マトリョーシカなどの注文品を海外に送る時や
お友だちと誕生日や記念日をお祝いする時などに
利用するとのこと。

ゆったりとしたソファー席や窓際のテラス席など、
ゆっくり過ごすのにとても気持ちの良いカフェでした。

メニューは全てナタリアさんにお任せ。
まずはキノコのピューレ・スープ。
とっても濃厚、熱々で美味しかったです☆
見た目もキノコみたいでかわいいでしょ?
やっぱり、リャザンと言えばキノコですからね!

パイ生地を開けると濃厚スープにスメタナが。
このパイ生地もサクサクしてとっても美味しかったです!

生野菜のサラダ。
ドレッシングは10種類くらいぺらぺら~と言われたのですが
ぜんぜん聞き取れなかったので
唯一聞き取れた「スメタナ和え」にしました。
酸味を抑えたヨーグルトって感じでさっぱり。これも超美味でした!

「デザートはアイスクリームでいい?
私のお気に入りのデザートがあるの♪」
とナタリアさんおススメの一品を。
バニラアイスと焼きバナナにホットチョコレートソースをかけて。
ゴマをキャラメルで型どった器ももちろん食べられます!