さてさて、今日はおなかに民話が描かれているマトリョーシカを
ご紹介いたします。
こちらは「まだらもようのめんどり」という民話が描かれています。
手元にあるロシアの絵本からちょっと訳してみましょう。
あるところに おじいさんとおばあさんが住んでいました
おじいさんとおばあさんのところには
まだらもようのめんどりが いました
ある日 めんどりがたまごを産みました
たまごはふつうのたまごではありません 金色のたまごでした
おじいさんが 割って 割って、でも割れません
おばあさんが 割って 割って、でも割れません
ねずみがやってきて しっぽを振ると
たまごが落ちて 割れてしまいました
おじいさんとおばあさんは 泣きました
めんどりが鳴きます
おじいさん 泣かないで、おばあさん 泣かないで
また たまごを産むからね
今度は金色のでなくて 普通のを産むわ
~K.ウシンスキー再話
この民話をモチーフにするときは大抵おいおいと泣く
おじいさんとおばあさん、めんどり、そして金のたまごが
描かれています。
絵本や民芸品のモチーフにもよく使われロシアで愛されている
民話のうちの一つです。