本の中の世界も面白いのですが、私は2003年と2006年に来日した
モスクワ・ユーゴザーパド劇場の舞台を2度も見てしまいました。
と~っても不思議な世界で最初は”???”となるのですが
中盤くらいからいつの間にかどんどん引き込まれていることに気づくのです。
本だと分かりにくいイメージがビジュアル化されているので
改めて作品の世界にどっぷり浸かることができるのです。
この物語はモスクワの地下鉄マヤコフスカヤ駅から徒歩10分ほどの
パトリアールシエ池から始まります。
この池は今も健在で、小さな池なのですが周りは公園になっており
モスクビチの憩いの場となっています。
公園のすぐ脇にこの作品のヒロイン、マルガリータの名を冠したカフェがあります。
入口はとってもアヴァンギャルドで、ドアを開けると屈強なおじさんが
ドア番をしていますが、ひるんではいけません。
このカフェのインテリアは作品の主人公「巨匠」の部屋をイメージした
ものになっていて、ロシア文学と音楽に包まれたとっても居心地の良い
カフェでした。
カフェ・マルガリータのホームページ
ミハイル・ブルガーコフについて(Wikipedia)
カフェでは毎晩ミュージシャンの生演奏を聴くことができます。
コンセルバトーリーの卒業生が夜な夜なやってきて
自分たちの好きな音楽を演奏しているそうです(カフェのサイトによると)。
この日はお客も少なかったので学生さんみたいな若い音楽家が
クラシックを聴かせてくれました。
チャージはとられませんが本人たちが帽子を回して「お気もち」を求めます。
メニューはロシア料理です。ペリメニ、グリーンサラダ、チキンサラダを3人で食べましたが
お腹いっぱいになりました。