2012年1月19日木曜日

白海デザイン社@アルハンゲリスク

「ベラモルスキー・ウゾールィ」(白海デザイン社)は
北方ロシア民俗文化の保存と発展のため
1968年に創設されました。
当時すでに貴重になっていたアルハンゲリスク州各地から
集められた民芸品とアーティスト達の作品を保管した一室は
ミュージャムとして管理されていて
現在制作される製品の参考にされます。

ソビエト時代にはこんな製品も制作されていました。
電話やそろばん、当時現地の名産品だった石
(種類は聞きとれませんでしたが・・)に彫られたレーニン像など。
いずれも需要がイマイチで製造は中止されていますが
いつでも再生産の要望に応えられるよう
基本的に全商品のサンプルを保管しているのだそうです。
















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古いプリャールカ(糸紡ぎ車)のコレクション。
麻や綿をこの機械を使って糸にしていきます。
実はこのプリャールカの発展した地方が
現在民芸品が発展した地域でもあるのです。
まず、糸にする原料が栽培された地方では
刺しゅう技術が発展しました。
また、糸紡ぎは重要な女性の仕事ではありますが
退屈な仕事でもあったそう。
そこでこのプリャールカに絵付けをしたり
窓枠飾りの技法を取り入れたりして
各地域で独自のデザインが発展していったそうです。















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この会社はモスクワを中心としてロシア全土に
製品を卸しているので「ロシアのお土産」として
見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ロシア人にとってもこの「北方デザイン」は
「心の根っこ」のようなもので
生活の中で使用したり贈り物にも人気があります。

ミシンを器用に操って職人さんが一つ一つ刺していきます。











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大きな作品は手刺しゅうと同じように丸枠を使って
丁寧に刺していきます。









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勤続20年以上という職人さんも多く、それぞれの分野で
みなさん誇りをもって仕事をされているのをひしひし感じました。








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木製品の絵付け部ではサンプルを目の前に
フリーハンドで職人さんが一つ一つ描いていきます。







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こちらはさらに高度な技術を持った職人さんのお部屋。
アルハンゲリスク州の各地の古いコレクションをまとめた
画集を参考に、一点モノを描き上げています。






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1月15日にご紹介したカルガポーリの土人形

それまで家庭の中で細々と制作される民芸品でしたが


「白海デザイン社」が現地に支部工房と人材育成のための学校

を開き文化の保存と発展に尽力しています。