今日はカラフルな挿絵の絵本5冊を紹介します!
左:ダニイル・ハルムス作、セルゲイ・ガブリロフ絵
「イワン・イワヌィチ・サモワール」
ロシアのみならず世界的にもファンの多い
ソ連初期の詩人で作家ハルムスのシュールな世界。
ソ連時代には抽象的な文学は危険視され弾圧を受け
最後は刑務所で亡くなった。
ペレストロイカを機に多くの作品が世に出てくるようになると
その新鮮で不条理な作品がようやく再評価され始めた。
右:ダニイル・ハルムス作、エレーナ・セリバノワ絵
「たのしい小人じいさん」
アバンギャルド、不条理作家のハルムスが子供向けに書いた
楽しいイラスト詩集。
左:レフ・トルストイ原作、クセニア・ゼニナ絵
「イワンのばか」
兵士の長男セミョーン、太鼓腹の二男タラス、無欲で馬鹿の三男イワン。
大悪魔が三人をねらって小悪魔を送りこむと
二人の兄はまんまと罠にはまり無一文に。
欲のないイワンは悪魔の罠にはまらず畑仕事に精を出し
幸せに暮らしました。
中:ロシア民話、エフゲニア・アントネンコワ絵
「おおきなかぶ」
おじいさんがカブの種を植えるとどんどん大きくそだちました。
収穫の時をむかえると、おばあさん、孫むすめ、
イヌやネコもよんで大騒動!
日本でも有名なロシアの昔話ですが現代風な挿絵は
一味違ったものがたりを想像させます。
右:ロシア民話、アンナ・ブロンスカヤ絵
「おだんごぱん」
なけなしの粉を使ってパンを焼いたおじいさんとおばあさん。
いたずらっこのまんまるパンは家を飛び出してしまいました!
ずるがしこいキツネに食べられちゃう最後が一般的ですが、
この絵本ではおじいさんとおばあさんが助けに来てくれて
三人で幸せに暮らすお話になっています。