オープンした「子どもの世界」デパート。
ソ連の子どもたちはステキなおもちゃに囲まれて幸せです、
と世界に発信し続け、60年代、70年代に隆盛を誇りました。
ソ連崩壊前後、1990年代は中央ホールは自動車展示場と化し、
テナントには銀行や会社のオフィスばかりで
「子どもの世界」とは程遠いオフィスビルとなり
誰の目にも魅力のないただの建物になっていました。
老朽化が進んでいた建物の修繕に合わせ
今一度子どもたちのための施設として蘇らせようと計画され
2008年7月に完全閉店します。
当初の計画は中央ホール天井にガラスの円形ドームを採用し
中央にアトリウムを配置するなど歴史的建物を保存しながらも
内装を完全に一新する方向でしたが
この計画に検討に検討を重ねた上、
2011年、開発を担当した会社「Hans」は歴史的な中央ホールや
全体のインテリアの保存を目的とした新計画を提案。
当局や株主の支持を受け始めた事業でしたが
2011年11月には各界から批判を招く新たな計画を発表。
それは「幸せな子供時代のシンボル」となる店舗つくりをコンセプトとし
事故防止のため内部壁面の強化や屋根の補強など
歴史的な内装やインテリアを一変するものでした。
新しい「子どもの世界」をより良いものにするため
開発会社「Hans」は審議会を創設、児童文学者や雑誌編集長、
女優などの著名人を迎え検討を始めます。
審議会や専門家たちの意見と開発会社「Hans」は
それぞれの意見を取り入れ、
歴史的な中央ホールの装飾や館内のインテリアは
なるべく保存しつつ
子どもたちや親たちが安心、安全に楽しめるよう
事故防止のための処置を施しより機能的で
ソ連時代以上に厳しくなっている現代の建築基準や消防法にも
合うような店づくりを始めました。
2014年12月に「Hans」、株主、
開発会社「ルビャンカの子ども用品専門店センター」は
現代の利用に合ったリフォームが完了したことをメディアに発表。
2008年の一時閉店から約7年の年月を経て
2015年3月にめでたくリニューアルオープンを果たしました。
(「ルビャンカの子ども用品専門店センター」ホームページより
抜粋して訳出ししました)
長々とスミマセン。昨日丸一日かかっちゃいました。
ジェーツキー・ミール社との確執が見えてくるかと思って
一生懸命訳したのですが。。。
ちなみにジェーツキー・ミール社のサイトを見ると
2011年にネット通販とフランチャイズ事業を本格化させ
2012年に英国の子供向け製品販売会社「ELC」関連会社と提携し
一気に事業を拡大しているもよう。
そのあたりと関係あるのかしら・・・
いや~、何はともあれモスクワ中心地の一等地☆
いつまでもザクリットでは申し訳が立ちません。
リニューアルオープンを待ちわびていた
モスクワっ子たちの嬉しそうなこと!
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こちらが例の(笑)中央ホール。
天井ドームの周りはイワン・ビリビンのロシア民話絵と
アリスタルフ・レントゥロフの絵のステンドグラスで
飾られています。
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こちらが私がオープンを知ることとなったニュースで
話題にしていた世界一巨大な機械仕掛け時計。
ロシアで最も古い会社の一つ
ペテルブルグの時計会社「ロケット」が製作しました。
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オープン間もないこともあって中央ホールでは
様々なアトラクションが開かれています。
子供も大人も楽しそう!
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この巨大さ、伝わりますかね?
モスクワの新名所が復活しました♪
赤の広場からも徒歩10分くらいなので
モスクワにお出かけの際はぜひ立ち寄ってみて下さい!
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メインホールの隅にオリジナルグッズを販売している
ミニショップがあったので少しだけ仕入れてきました。
ソ連を感じる起き上がりこぼしちゃんや
モスクワオリンピックのこぐまのミーシャのデザインが
かわいいです!
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