2021年12月2日木曜日

ジェッド・マローズと雪むすめ☆絵本

ロシアの年末の迎え方は他の西洋諸国とちょっと違って
「ジェッド・マローズ」という
サンタクロースのようなおじいさんが、
青いコートを着たかわいい孫娘
「雪むすめ(スニェグーラチカ)」を連れて登場する
場面をよく見かけると思います。
これは宗教を禁止していたソ連時代に
一年間良い子にしていたソ連の子供たちにも
楽しく冬を過ごせるように年末にプレゼントを贈ろうと、
1930年代に考えられたキャラクターで
どちらもロシアの昔ばなしが元となっています。

「ジェッド・マローズ」の元となった民話の一つ、
「マロースコ」。
極寒の森に動物たちと住む冬の精のお話しです。

ロシアの厳しい寒さを現わす精ということで
氷のような青いコートを着ていますね。
ロシアのサンタは赤いコートじゃないんだ?」と
不思議に思うお客様が多々いらっしゃるのですが、
そんなわけで、ロシアのジェッドマローズは
赤や青の丈長のコートを来て、フェルト長靴をはき、
極寒を連れてくる杖を持ち、三頭立ての馬車に乗って
子供たちにプレゼントを届けています。

「雪むすめ(スニェグーラチカ)」は
子供のいないおじいさん、おばあさんの家に来た
美しい娘のお話し。


左:エカテリーナ・セロワ「新年のできごと」
右:セルゲイ・ミハルコフ「ヨールカの詩」
冬をテーマにしたソ連時代の復刻版絵本でも
ジェッド・マローズは大人気☆
どちらも有名なソ連時代の詩人の作品で
特にセルゲイ・ミハルコフは
ロシア国歌の作詞者としても有名ですね!

新年を迎える準備に大忙しの子供たちや
森の動物たちの様子が生き生きと描かれています♪