2011年6月19日日曜日

蚤の市 ソ連時代の絵本2

ソ連時代の絵本をのぞく楽しみは表紙をめくると現れます。
新年のお祝い、お誕生日、入学式、お別れのときなど
節目節目に本を送る習慣がソ連にはあったようで
すてきな言葉が添えられていることがあるのです。

「ミハイル・クダノフ: カメさん、聞いて!」
ミハイル・クダノフは子供向けの詩や物語を残す一方、
フランス語、英語の詩訳者として活躍し
アルチュール・ランボーの訳者としてロシアでは特に有名。
こちらの絵本にはソビエト文学訳、研究者の
黒田辰男氏にあてたメッセージが残されています。
「親愛なる黒田教授!1969年、新年おめでとうございます」









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ジャンニ・ロダリ: 電話のおはなし」
ロダリはイタリアのジャーナリスト、児童文学作家。
原作の「チッポリーノの冒険」は子供向けバレエとして
モスクワ・ボリショイ・バレエ団のレパートリーで大人気。
現在活躍中の日本人ソリスト、岩田守弘さんの
レパートリーでもあります!
岩田守弘さんのオフィシャルブログ(2008年3月10日付)
(たまねぎ坊やを演じてます♪)









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淡い水彩の色遣いの挿絵はレフ・トクマコフ。
ご本人がご友人の「鈴木さん」に敬意と感激を込めて、
と添えて贈った本です。
児童向け作家である妻のイリーナ・トクマコワとの共作は
日本語にも訳されています。
「マルーシャ、またね」(岩崎書店、2000年)
「いってらっしゃい、イーブシキン」 (福武書店、1987年)

この2冊の翻訳者、島原落穂さんは私のロシア語の先生なんです♪








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