2018年6月1日金曜日

買付けの旅☆ごちそう⑤ドミトリエフ家にて

モスクワ中心地から電車やバスで1時間ほどに位置する
セルギエフ・ポサードは
ロシア正教の聖地であり、マトリョーシカの故郷として
ロシア人にも外国人にも人気があります。
とはいえ観光スポットと言えば修道院をぐるりと回れば
あとはランチして、お土産店に寄って、くらい。
観光としてはモスクワから日帰りで十分楽しめます。
店主は2012年の春の買い付けから、
最初はダロフェエワさんのお宅にお泊りして以来、
なんだかこの町が大好きになってしまって
知り合いから友人と言えるような関係の方々も増え、
最近は3泊してそれぞれに時間を作っていただき
半年間で起こったあれこれを語り合うようになりました。
お聞きするお話からは今のロシアを垣間見る事ができ
店主にとって、とても大切な時間となっています。

そんな大切な友人の一人がマリア・ドミトリエワさん。
ドミトリエフ家はとてもおもてなしが上手で
日本でもテレビや色々な方のサイトでも
そのホスピタリティーがご紹介されていると思います。
店主は最初、マトリョーシカのルーツを研究している
大学の先生からご紹介して頂きお宅にお邪魔したのですが
まさに「友達の友達はみな友達」って感じで
とってもアットホームなおもてなしに感動しました!

今回はマリアさん、お母様のアンナさんの三人で
遅めのランチを。

久しぶりに会えばやはり一杯。
「再会に!」「友情に!」「平和に!」と
その時の話題に合わせて乾杯をします。
「そういえば今日は”宇宙飛行士の日”だね」と話題になれば
「あら!それじゃあウチの男性陣にも乾杯しなくちゃ」と。
アンナさんのご主人とお孫さんはユーリーさん。
そう、ユーリー・ガガーリンと同じ名前なのです。

こちらは一年ほど前からマリアさんが取り組んできた
ソ連時代に作られていた
綿から作ったツリーオーナメントの再現作品です。
素材のもろさから現存する物は少なく、
昔の文献や博物館のコレクションなどを調べて
昔ながらの製法を再現させました。
こういったロシアの伝統的民芸品の作り方を
各地の美術、芸術を教える先生たちに伝えるのが
マリアさんの本業です。
マトリョーシカもその一つですが、
他にもボビンレースや、布や毛糸で作るお人形など、
様々な民芸品に通じる研究家でもあるのです。