2025年11月1日土曜日

ロシア買付けの旅☆「アルバートホテル」

今回はモスクワ滞在が長かったので
常宿だけだとまったりしちゃいそう、と思い
2,3泊だけ他の宿にも泊まろうと探したところ
「アルバートホテル」を見つけました。
なんといってもカード決済ができないところに
どうも税制上の問題が厳しくなっているようで
予約時にカードで決済、あるいは
現地決済OKとしても予約時にクレジットカードで
身分証明が必要だったり、
「現地で現金決済」できる宿が本当に無いんです。
そんな中でやっと見つけた「アルバートホテル」。
調べてみたら面白い歴史のあるホテルでした。
  
「アルバート」という名のホテルは
19世紀末にボリシャヤ・ドミトロフカ通り
(ボリショイ劇場にほど近い中心地)に現れ、
何度か名称をかえつつ
1930年代にモスクワ議会の専有となり
「オクチャブリスカヤ」と改称、
共産党員や党大会に出席する地方議員が利用する
宿泊施設として営業。
手狭になったことにより
1960年にアルバート通り近くに新たに6階建ての
「オクチャブリスカヤ」ホテルを建設、
ソ連共産党中央委員会会員専用のホテルとして開業。
1983年にゴーリキー公園の近くに
新たに巨大ホテル「オクチャブリスカヤ」が開業すると
「オクチャブリスカヤー1」と名称を変更。
1991年のソ連崩壊ののち
1992年にかつての「アルバート」の名を復活させ
1,2階部分は行政事務所、
3階から上階をホテルとして新たに営業を開始。
2004年に「プレジデント・ホテルグループ」に加入し
近代設備を整えたホテルとして再出発を果たす。
*「アルバートホテル」オフィシャルサイトより

と、そんなわけでこちらのホテルでは
地方から首都モスクワにやって来た
おのぼり地方共産党エリート気分を堪能しました♪

アルバート通りまで徒歩5分ほどの立地。
1Fエントランスホールがなんとも趣深いです。

ガラスのシャンデリアが雰囲気抜群です♪
私のお部屋は2階だったので
大抵はこちらの階段を上ったり、下りたり。
赤いじゅうたんがなんともそそります!
2階のエレベーターホールもこの「ソ連感」☆

ただ「ソ連っぽい」のではなく
なんせ一般人立ち入り禁止だった元エリートホテル。
なんとなく風格もあって、レトロ感もあって、
お部屋の大きな窓からは
ロシア外務省のスターリン様式建築がどどーん!
夜になるとちょっとおどろおどろしい外務省を背景に
向かいの中華レストランの厨房を覗いたり。
快晴の青空に映える外務省ビル。

土、日の夜は電気の消えていた外務省ビルも
月曜日の夜は11時ごろまでぽつぽつと灯が。

アメニティーや付属品はオリジナルと
「プレジデント・ホテルグループ」の物。
冷蔵庫やティーカップセットなどはもちろん、
コーヒーや紅茶、電気ポット、空気清浄機も。
こちらのホテルを選んだもう一つのポイント、
追加料金なしで朝食バイキングがついてきます!

ほとんどがロシア人観光客のようでしたが
中国人の同年代くらいのカップルもちらほら。
現在の宿泊者は65%ほどが外国人観光客なのだとか。