2012年11月10日土曜日

ボレツカヤ塗り☆

今回のアルハンゲリスク行きのメイン!
ボレツカヤ塗りのとってもきれいなボックスが入荷しました。
白海にそそぐ北ドビナ川の上流に位置するボロク村伝統の
デザインをボレツク塗りといいます。
特徴はロシアの聖像イコンと同じ手法、テンペラ絵の具を使い
筒や箱、糸紡ぎ用具プリャールキなどの生活用品を彩ってきました。
赤を基調とし、エメラルドグリーン、黄、オレンジ、茶を使い
黒い細い線で縁取りします。
花婿が花嫁を迎えに来る場面や結婚式など
テーマを持った幸せなひとときを描いたり、
「生命の木」を表すおとぎ話に出てくるような大きな花を
描くことが多いそうです。

上の縦長の筒は白樺の皮で作られたベレスタに彩色した
ペルモゴルスカヤ塗り。
北ドビナ川流域の中で一番標高の高い地域を「ペルモゴリエ」といい
19世紀初めにはスタイルを確立し人気がありました。
赤茶、黄、緑、コバルトブルーの色調を用いる。
木は平穏や幸福を表すシンボルとして描かれ
幸福を表すシーリン(民話・神話にしばしば登場する女性の顔と胸を持つ鳥)
が描かれることが多い。
植物や花、実、鳥や人物、動物など身近なものを日用品に描く。

ボレツカヤ塗りの木製ベルと飾り皿。

ひしゃくの小物入れはロシアで人気のデザイン。
メゼン塗りとボレツカヤ塗り。