お預かりしてますロシア関連の古書絵本を紹介していきますよ!
ますますマニアックにつっぱしります!
まずはロシアグラフィクス界に欠かせない
ユーリー・ヴァスネツォフ挿絵の絵本から行きましょう。
1985年版「ヴァスネツォフ作品の中のロシア民話」。
大判のアートブックで113点もの作品を紹介する豪華本。
ユーリー・ヴァスネツォフはビャトカ(現キーロフ市)に生まれ
子どものころの田舎での生活や美しい自然が
作品制作に生きていると言っています。
子どものころに見たもの全ては覚えていないし
あらゆるものを注意深く見たのでもなかったと後悔し
子どもたちに
「もっとたくさんのものを見なさい、
あらゆるものをじっくり見なさい」とアドバイスしています。
1973年版「ロシア民話」。
「どうぶつ御殿」「おだんごぱん」「うさぎのなみだ」など
有名なロシア民話15話。
ヴァスネツォフはまえがきに代えて
「私はいつも自分の絵の中に
ロシアの人々や祖国、豊かな自然への深い愛情を
子どもたちの心の中にはぐくむ
ロシア民話のすばらしい世界の一端を見せてあげようと
心がけてるのです」と書いています。
これは現在出版されている絵本。
右はロシア民謡集「ラードゥシキ」。
1964年出版以来何度も版を重ね、出版社を変えて
現代でも特に小さな子どもにお母さんが読んであげる本として
とっても人気があります。
左はビアンキ作「キツネとネズミ」。
このシリーズは現在「メリク・パシャエフ」という出版社が発行しています。
もともとイラストレーターでアートデザイナーの女性二人が
「小さな子どもたちに読んでもらいたい絵本を作ろう!」
と始めた出版社なのでどの絵本もこだわりが感じられます。