各地で身の回りの生活用品を生産していましたが
中でも特に刺しゅうやレース編み、
聖職者の身につけるものに施す金刺繍が発達した地域は
ソ連時代に工場化され伝統が現代に受け継がれています。
キーロフにもそんな伝統を残そうとがんばっている
リネン製品工房があります。
公式ホームページを見ると今年創業79年。
今のところモスクワなどのお土産店で製品を
見かけることはありませんが
国内中のロシア伝統工芸展などに参加することで
評判や認知度が上がってきてるようです。
キーロフに行くと決めてから色々と現地の工芸品を調べ
この工房にも行く前に直接予約を入れておきました。
注文しておいた製品を受け取って帰ろうとすると
社長の奥様が大変な日本びいきの方で
私の訪問をとっても喜んで待っていてくれました。
20代の青春時代にモスクワの大学で日本人学生と交流があり
とてもよい思い出になっているのだとか。
見せてくれた一冊のフォトブックは
キキ・ララとか、パティー&ジミーとか(知ってる?)
私が小学生の頃に好きだったサンリオのキャラクターで飾られ
とってもカワイイんです!
そんなご縁でまったく期待していなかった工場見学も
させてもらうことができました。
「これは私たちの宝なの」と取り出したデザインシート。 |
刺しゅうする生地の上にシートを乗せ
四隅に重しを置き、炭でトレースしてデザインを写します。
|
そのデザインに沿って一つ一つ手作業でミシン掛けします。 |
一部のワッペンなどの製品には
コンピューター制御の自動ミシンを導入しています。
なんと、日本製!信頼度が抜群です。
|
手作業でミシンをかけた刺しゅう入りエプロンたち。 |
アルハンゲリスクの工房ともまた違ったデザインです。 |
こういった細かなデザインでは自動ミシンを使用しています。 |
奥様のマリーナさんがごちそうしてくれた生イワン・チャイ!
私が感激していると後でホテルにお土産用に届けてくれました。
しっかり乾燥かけたものよりフレッシュでさわやかなんです♪
|