大規模な工場跡地をシェアオフィスや
倉庫などに利用している地区に入居する
ベレスタ工房に行ってきました!
こちらの会社の創業は1994年と比較的新しいのですが、
1965年創業の「トムスクの達人」という老舗工房が
2007年に工房をたたむ際に
全ての製品やベレスタ細工に必要な設備や機器を譲りうけ
その伝統を引き継いだそう。
熟練の職人たちの協力を得て「トムスクの達人」の
かつての製品をすべて復刻させ、
また、新たな作品も精力的に発表しています。
タイガの森から直送された白樺の木の皮を
製品に合わせて切り分け、なめしていきます。
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表面はまったく木の幹そのもの。
白樺って本当に不思議な木ですね~!
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こちらは絵付け職人さん。 |
木の自然な幹の模様を
雪景色や川の流れ、川面の灌木などに見立てて
シベリアの風景を描きます。
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こちらは年代物の型押し用のプラスチック盤。 |
模様を付けたい白樺の木の皮と型を合わせ、
上に金属板を乗せ、万力で圧をかけます。
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「オパー!」
ちょっと見えにくいですがしっかり模様が付いています。
これにステインなどで色を付けると
より模様が浮き上がってきます。
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さて、お待ちかねのワークショップです。
ベレスタには大きく3つのタイプがあります。
天然色、漂白したもの、色加工したもの。
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多重ベレスタの職人さんのお部屋の壁には
さまざまな加工サンプルが。
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ワークショップをしてくれると聞いて
「型押しのコースターとかかな~?」と思っていたら
「さ、これを作るわよ!」と用意してくれたのがコレ!
まさかの多重タイプのブローチです。
私にこんな繊細な作品が作れるのでしょうか・・・
まずは漂白加工したベレスタに
職人さんが用意してくれた厚紙のパターンに合わせて
キリで印を付けて行きます。
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ほんと、途中がぜんぜん写真なくてスミマセン・・・
これは最終仕上げに
職人さんが手直ししてくれているとこです。
大きさや色の違う様々な天然石を用意してくれて
世界に一つのブローチが出来上がりました。
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「私はこの工程が一番好きなの」と教えてくれたのが
いろいろな模様の刻印での最終仕上げ。
星型や中抜きの丸型など、
一つの点にもいろいろな大きさがあってカワイイ!
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天然のワックスで表面を保護します。 |
完成です!
途中、糊付けが乾くまで工場見学などもして
全部で1時間半ほどかかりました。
こういった透かし彫りはある程度パターンがあって
機械で型抜きしていると思っていたので 一つ一つ大変な作業を重ねて作っている現場を見て 大感動しました! 小さなお花のパーツも全部手作りなんですよ・・・。 改めて、日本にやってきたベレスタ細工たちを眺めては 愛しく感じています。 |