昨日は駒込の東洋文庫ミュージアムで行われた
バラライカに関する講演会+演奏会に行ってきました。
第一部はロシア音楽研究の権威、森田稔先生による
バラライカの成り立ちや歴史に関する講演、
第二部はサンクトペテルブルグで音楽を学び
現在は東京芸術大学にて邦楽の研究をされている
マクシム・クリコフさんによる講演と演奏会でした。
ロシアを語る時に欠かせない背景として
革命前ロシア、ソ連時代、ソ連崩壊後のロシアを
区別することが大切になります。
そこをいっしょくたにするとロシアを理解するのが
難しくなってしまうんですよね。
クリコフさんのバラライカの現在の状況のお話をお聴きして
マトリョーシカを始めロシア民芸品にも通じるような
運命を感じました。
革命前夜、ロシアの民衆文化を広めようとした
貴族や中産階級の人がいて、
ソ連時代にはそれらは意図的に利用され
ソ連崩壊後に後ろ盾をなくした文化や産業が
姿をけしつつある、と。
クリコフさんの提唱する
「アカデミック」バラライカと「民俗」バラライカは
二つの分野として研究するべきとの意見、
とっても参考になりまた。
「もっと北の国から」~北方アジア探検史
場所:東洋文庫ミュージアム
*2013年3月10日(日)まで
今後も興味深い公開講座が予定されていますので
ご興味のある方はぜひお出かけ下さい!
企画展記念公開講座ページ
マクシム・クリコフさんのフェイスブックページでは
ロシア民謡を演奏する様子がご覧になれますよ♪
http://www.facebook.com/Balalaika.Japan
バラライカのソロ演奏、とっても素敵でした。
まさに”アカデミック”バラライカ!