2022年9月24日土曜日

モスクワ買い付けの旅2022年①

「暑さ寒さも彼岸まで」、ということで
来週から少しづつ店内を秋冬っぽく変えたいと思います!

お気づきの方も多いかと思いますが
6月末に長いお休みを頂いてモスクワに行ってきました。
コロナ禍を機に、年に二回の買い付けに行けなくなり
約2年8カ月ぶりのモスクワ。
また、この時期でのロシアへの渡航については
気分を害される方もいるかと思い
特に告知をせずにひっそりと出かけることにしました。
スケジュールは無理のないように、
日本・ロシア両国のコロナ対策への対応も綿密に調べ、
直行便が運休中の為、初めての乗継ぎにドキドキしながら、
それでも「今行かないと今後もっと行きづらくなる!」と
覚悟を決めてのロシア行きは
30年以上のロシアとの付き合いの中で初めての感覚でした。
久しぶりの再会を喜んでくれた友人たち、
注文して2年以上経つのに信じて待ってくれた作家さん、
抱きしめて労苦をねぎらってくれた常宿のスタッフさん。
いつもの買い付けよりぐっと少ない時間の中で
一生懸命買い付けてきた製品については
帰国後からちょこちょこご紹介していますが
実は冬テーマのもの、温かみを感じるような物も多く
やっとご紹介できる気候になってきました。

週明けから店内をディスプレイ変えする前に
ちょっとだけ買い付けの様子をご紹介したいと思います。
「今はロシアの様子なんて見たくない」
という方もいるかと思いますが
どうぞ無理せず、今日明日のブログはスルーして下さいね。

今回の渡航ではエティハド航空を利用しました。
勝手知ったるシェレメチエヴォ空港に
乗り入れている航空会社はそこだけだったので。

ところで!
シェレメチエヴォ空港のB/Cターミナルが
大変なことになってました。
国際便発着ターミナルの中心だったDは現在閉鎖中で
その北側でコロナ禍前から国内線用として
運用を開始していたターミナルBにCが併設され
巨大ターミナルとなっています。

このターミナルは格納庫のような無骨な作りの中、
全体のテーマがアバンギャルドアートで彩られ
むちゃくちゃカッコいいんです!


ターミナルCの運用に合わせて
モスクワの中心地への直通エクスプレスも
こちらまで延線されていました。
空港ターミナルに直結した駅構内も
だだっ広くて「ロシアに来たー」って感じ。

アエロエクスプレスは全車両2階建てになったよう。
重い荷物を考えると、上に上がるか、下に降りるか、
ロシア到着早々にむちゃくちゃ悩みました(笑)

ヨーロッパでは40度の熱波に襲われたころ。
モスクワでも連日30度近くになり
暑~いモスクワは何十年ぶりでしょう・・・
毎晩のビールが美味しかったです☆


マトリョーシカ作家のアンナ・リャボワさんと
いつものカフェでいつもの乾杯!
いつものシャシュリクを頬張りながら
会えなかった日々の話をしながらまったりと。
メールでは頻繁に季節のお便りをしてましたが
やっぱり顔を見るとほっとしますね。

コロナ禍を経てベルニサージュ市場の人出も
かなり減ったそう。
顔なじみのお土産屋さんも閉めていたり
出店を止めたり、作品作り自体を辞めてしまった
マトリョーシカ作家さんも多いです。

ところで、6月末と言えば
ロシアでは就学期を終えて夏休みに入る時期。
週末にあちこち学生が集まってるな、と思ったら
翌週から一気に街から人けがひきました。
コロナ禍やウクライナ問題もあって
外国からの観光客はほとんど見かけることはなく
夏休みモードのモスクワはまったりとして
いつもの買い付け旅と全く違う日々を過ごしました。

こちら、用事があって初めて出かけた
地下鉄チカーロフスカヤ駅内。
1937年にモスクワから北極点を経由して
バンクーバーまでの約12,000km、
無着陸での飛行に成功し世界記録を作った
ワレリー・チカロフの名を取った地下鉄駅です。
何の気なしに歩いていたら正面に
楽し気なおじさんたちが手を広げていて
思わず笑顔になっちゃいました。