マトリョーシカの製作過程を見学させていただきました。
この工場では遠方から菩提樹の木材を仕入れ、
温度20℃、湿度20%の倉庫で2-3週間ほど寝かせます。
よく、木材は最低2年間”乾燥させる”と聞きますが
この工場では木が”生”の状態を良しとし
柔らかく弾力のある白木を用意するそうです。
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旋盤工も女性ばかり。
マトリョーシカの下の部分をいくつか作っておいて
次に同じ太さの木材を機械に設置して上の部分を作っていきます。
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白木の材料ができると倉庫で検品。 白木のまま製品として出荷することも多いそうです。 |
まずは白木に手でノリを下塗りをします。
ジャガイモのでんぷんか何かからできているそうです。
絵の具の乗りがよくなるのだとか。
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絵付け職人たちの手へ。
顔を描く担当、模様を描く担当などに分業されています。
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セミョーノフ製マトリョーシカの代表的なこのデザインは
黄色と赤色が大胆に色付けされているのが特徴的ですね。
太めのハケでぱっぱっと塗っていきます。
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下地となる部分が絵付けされた後は
お花などのデザインが一つ一つ描きこまれていきます。
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ニスも一つ一つ手で塗っていきます。
乾かしながら木の状態を見て3回~4回にわけて
この作業を繰り返します。
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最後のニス塗りを待つちょっと大きめの赤ちゃんマトリョーシカ。
良く見ると頭に穴が開いていますね?
これは結婚式の時に新郎新婦がお客たちに
ご祝儀を催促する「貯金箱」なんですって。
今ロシアでとっても人気の商品だそうですよ。
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仕上げに底に付いたニスや絵の具をきれいにします。 |
4個組、5個組・・・などの選別を行い出荷されます。 |
ここにもソ連時代の名残が・・・ |