2010年8月18日水曜日

オーケストラ!

7月17日付の豊田菜穂子さんのブログ「サムイズダート・ロシア」
を見て以来ずっと行こうと思っていた映画「オーケストラ!」
お休み中に観てきました。

ソ連時代、ブレジネフ政権下において追放された
ボリショイ劇場の有名指揮者とユダヤ系演奏家たち、
さらには”ある目的のため”積極的に協力する
当時の劇場支配人が巻き起こすドタバタパリ演奏旅行。
ロシア側の映像があまりにも古臭くて
20年前くらいのお話しなのかな?と思ったら現代のお話でした。
(赤の広場といくつかの街のショット以外はほとんどが
ルーマニアで撮影されたそう)
全編でパリとモスクワの対比が面白おかしく描かれています。
監督自身ルーマニアからフランスに移住した時の経験をもとに
脚本を書いたという、フランス語を話すロシア人の滑稽なこと!
自分のロシア語もこんな感じなんだろうか、と冷や汗が出ました。
この映画の重要なファクターであるチャイコフスキーの
「ヴァイオリン協奏曲」。
映画の終盤を飾る12分22秒ものコンサートシーン。
ここで過去、現在、未来が全てつながるのですが
せっかくの演奏シーンにあれこれ盛り込まれているので
頭と目と耳がフル回転してじっくり演奏に浸れなかったのは
ちょっと残念だったかな・・・

とっても面白い映画でした。
ご興味のある方は公式ホームページをご確認の上、
お近くの劇場にお出かけ下さい。
「オーケストラ!」公式ホームページ

Posted by Picasa
*豊田さんもご指摘していますが。
映画の中でパリ行きの飛行機に乗るための待ち合わせ場所に
赤の広場が出てきますが2時間で歩いて行ける距離ではありません。
なるべく安くということであれば
地下鉄とバスを利用する手がありますので
絶対にまねしないように!
あと、ビザを空港内で即時発行なんてできませんので。
ロシアの国境警備隊を甘く見てはいけませんよ!