2017年11月16日木曜日

ロシア買い付けの旅④☆セミョーノフ(1)

ニジニ・ノブゴロド行きの目的の一つは
ホフロマ塗りとマトリョーシカの産地、
セミョーノフを再訪することでした。
ニジニ・ノブゴロド=セミョーノフは電車で一時間ほど。
前回買い付け後のブログに街の様子を書きましたので
ご興味のある方はご一読を!
2014年5月7日付けパルクのブログ(鉄道)
(3年半前にご紹介したモスクワ駅の中央コンコースは
現在取り壊し中でした。
どんな新しい駅舎が登場するかまだ全然分かりませんが
これもワールドカップ効果かもしれないですね)

ちょっと分かりにくいですが
後部車掌席の窓に「セミョーノフ行き」の紙が。
おいおい…(笑)

前回の買い付けではセミョーノフに一泊し
街の様子をブログに詳しく書きましたので
ご興味のある方はこちらをどうぞ。
今回は前回できなかったホフロマ塗り工場見学に
リベンジしてきました。
まずはホフロマ塗りの祖となる木彫りスプーン職人、
セミョーンじいさんの像がお出迎え。

セミョーノフにはマトリョーシカを製造する
大きな工房が二つあります。
前回の見学についてはこちらをご覧ください。
2014年5月7日付けパルク(マトリョーシカ)
今回はもう一つの「ホフロマ塗り工房」の見学です。
まずは土台製作の旋盤工、木工職人さんたちの部署から。
こちらの工房では5個組マトリョーシカの基本型については
ソ連時代に導入したドイツ製の自動旋盤機を使用しています。

型抜き後はやすりと一緒にこのドラムで回し
表面を滑らかにします。

その後、人の手で一つ一つ
より細かなやすりをかけながら検品。

5個組以外のマトリョーシカなどは
一つ一つ旋盤職人さんが作っています。
こちらの職人さんはホフロマ塗りの小鉢を製作中。

こちらは木彫職人さんのお部屋。
色々な大きさ、形のノミを使って器用に型を取ります。

白鳥のひしゃくもこんな風にできていたんですね!

旋盤や型作りに失敗したものや大量に出る木くずたちを
この工房では再利用しています。
細かなチップにして固め、プレートなどにするそう。
ホフロマ塗り工房では原料調達地での植樹をしていて
エコロジー対策にも取り組んでいるそうです。
さすがにロシアを代表する民芸品、
マトリョーシカの一大産地です。
たくさんの職人さんたちが働いていました。

ホフロマ塗りがメインの工房なので
マトリョーシカに描かれるホフロマ柄も本格的。

さて、マトリョーシカの絵付け体験です。
ささっと顔と枠線を描いておいてくれた白木に
黄色のプラトークと赤のサラファンを色付けしたところ。

写真を撮るのを忘れるほど夢中になってしまって…
完成です!
セミョーノフのマトリョーシカは渦巻き模様が特徴ですが
私の好みとしてちょこっとだけにしておいたら
「この柄、レースみたいでしょ?
もっとエプロンの周りに装飾した方が素敵だと思うわ」
と、袖や裾まわりにペタペタ。
今まで渦巻き模様に魅力を感じなかったのですが
「レース装飾」と思ったらとてもかわいく思えてきました!

後姿にもたくさんグルグル巻き。