いろいろネットで情報収集していて先ほど知りました。
ロシア、ソ連映画の作品をたくさん手掛けてますが
「ボディーガード」などのベタなハリウッド映画の字幕もこなす
太田直子さんが今年1月に亡くなっていました。
5年ほど前、お客様のご紹介で始めてお目にかかったときは
感激しちゃいました。
店主はロシア語学院卒業後、商社に就職した後
「もっとロシア語をものにしたいな~」と留学を試みるのですが
実はロシア映画の字幕翻訳家になりたかったのです。
結局のところどうやって勉強したらよいかも分からず
会社を辞めたものの一か月ほどしか留学できない資金しかなく
いつの間にかそんな夢を持っていたことも忘れていました。
ソ連、ロシア映画を何本か観たことがある方なら
「太田直子」さんの名前は何度も目にしていると思います。
その、あこがれの方とお知り合いになれるとは!
お忙しい仕事の合間をぬって年に一、二度、
お母様やお友達への贈り物にとロシア雑貨を選びに
パルクに遊びに来てくださいました。
その度に私のロシア出張の話を聞いてくれたり
手掛けている作品のエピソードを聞かせてもらったり
どれだけあっても足りないような時間を過ごさせてもらいました。
昨年はアレクセイ・ゲルマン監督「神々のたそがれ」が公開され
太田さんの秀逸な字幕にほれぼれしました!
これに合わせて秋には渋谷ユーロスペースで
ゲルマン監督特集が開催されたので
ずっと見そびれていた「フルスタリョフ、車を!」を鑑賞。
字幕翻訳や内容で「?」なところをメールさせてもらいました。
体調を崩されていたので心配していたのですが
「またお店に行きますね~」とお返事いただき
今度会うときは何を聞こうかな~、と楽しみにしていたのです。
不思議なもので、今年1月に亡くなったと知る
ほんのさっきまでは私の中で太田さんは生きていて
「一緒に観に行きたいお芝居が秋にあるけど
いつごろメールしてみようかな?」と思っていたのです。
ゲルマン監督の世界と太田さんのキャラクターが一緒くたになって
なんだかけむに巻かれたような気持でいます。。。
たくさんの難解なソ連、ロシア映画を
理解できるように翻訳してくれてありがとう!
ご冥福をお祈りしております。
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