2009年7月9日木曜日

ロシアのクリスタルガラス

あまり日本では知られていませんがロシアには古くから
クリスタルガラス加工で有名な町があります。
Гусь-хрустальный(クリスタルのがちょう)というその町は
約250年も前の1756年、商人であったマリツォフが
オカ川支流のグーシ川のほとりにガラス工場を建てたことから
名が知られるようになりました。

最初は普通の食器を作っていたガラス工場でしたが
クリスタルガラスの加工技術を得て19世紀中ごろには
ロシア国家の紋章を付けることを許されました。
純国産原料のみを使った高品質が好評を博し
皇室での日用食器、又パーティー用の食器として重用されました。

1900年のパリ万博でグラン・プリを獲得したのを始め、
数々の国際的なメダルを受賞しています。
現在はアメリカ、ヨーロッパ、アジアの各国に輸出されています。

「クリスタルのがちょう」工場製品は24%の酸化鉛を含ませる
高度な技術を用いることにより、透き通ったくもりのないクリスタルの
加工に成功しています。


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右:ガチョウの飾りつきショットグラス
左:専属デザイナー、ウラジーミル・カサートキンのデザインによる
  ブーツ型のショットグラス
  一輪差しにもどうぞ!