2009年7月24日金曜日

チェチェンへ~

一昨日、お休みを頂いて下高井戸シネマにて上映されていた
アレクサンドル・ソクーロフ監督映画
チェチェンへ~アレクサンドラの旅」を観に行ってきました。
*7月24日、本日まで

ソクーロフ監督には珍しく、セリフ(というか独り言やつぶやき)が多く
そこが前線だとは思えないほど日常の会話にあふれていて
自分もそこにいるような不思議な感覚になりました。
チェチェン共和国の首都、グローズヌィでの全編撮影。
ロシア軍キャンプ内の場面がほとんどですが、アレクサンドラの
夢遊病的な行動のおかげで市場や崩れたアパートに住む
おばあさんの自宅も垣間見ることができます。

アレクサンドラを演じるのはオペラ歌手として有名な
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ。
威厳と孤独と、教養と古臭さが入り混じった老いたロシア女性を
とても自然に演じています。

日本にいるとついつい忘れがちですが、現在も「戦争中」の人たちは
世界中にいるのだと考えさせられます。

ガリーナ・ヴィシネフスカヤのかつての歌声(オペラ「アイーダ」より)
mail.ru ビデオより

Posted by Picasa

Posted by Picasa