モスクワ芸術劇場(МХАТ)といえば「チェーホフ」が有名ですが
実はもう一つゴーリキー・モスクワ芸術アカデミー劇場という劇場があります。
1898年、現在の「チェーホフ」芸術劇場が建つ場所に
スタニスラフスキーとネミローヴィチ=ダンチェンコによって創立。
スタニスラフスキーが提唱する「舞台の上で役として生きる」という
リアリズム演劇理論は世界中に影響を与えた。
芸術劇場、モスクワ芸術劇場、モスクワ芸術アカデミー劇場、と
劇場名を変更していき1932年には「ゴーリキー名称」となる。
1970年代に劇場の建て替えに伴い
トベルスコイ通りに現在の「ゴーリキー」劇場を建設。
これは最新のシアターシステムと高さ30mを誇る舞台、
そして1472席の巨大な劇場となった。
外観だけでなく中身も巨大化していった劇場は
1987年、オレグ・エフレモフを代表とする「チェーホフ」劇場と
タチアーナ・ダローニナを代表とする「ゴーリキー」劇場に分裂。
「チェーホフ」劇場は10年の歳月をかけて建て替えを終えた
かつての芸術劇場で活動を始める。
現在はいずれもスタニスラフスキー・システムを継承する第一人者として
モスクワっ子に愛される劇場となっている。
(「モスクワ芸術劇場」wikipedia.ロシア語版より)
さてさて、自分の勉強のために長々とスミマセン。
いつもお部屋をお借りしている方が実はソ連時代に
演劇関係の偉い方だったそうで
今回「滞在中にこんなお芝居をやっているから
よかったらチケット取ってあげるわよ」とご提案して下さいました。
10演目ほどの中から私はドストエフスキーの「虐げられた人々」を選択。
友人たちからは「もっとおもしろい演目がたくさんあるのに
どーして、よりによってドストエフスキーなん?」と冷たい目・・・
「だって、ロシア語がよく分からないのに
コメディーで一人だけ笑ってなかったら恥ずかしいじゃん!」と言ったら
みんな納得してくれました。。。
オペレッタやサーカスは観たことがことがあるのですが
とうとう念願のロシアでの”観劇”!
演目のせいか中年のご夫婦がちらほらと
あとはほとんどが引率の先生に連れられてきた中高生ばかりでした!
私も学生気分で、なんだかとても楽しかったです♪
このお話、ドストエフスキーには珍しい悲恋のメロドラマらしいのですが
私のつたないロシア語で解釈した限りでは
誰と誰が悲恋してたのかさえイマイチ分かりませんでした。。。
原作を読んでみなくては。