2013年12月21日土曜日

買付け⑥リャザンへ5

エセーニンのふるさと、コンスタンチノヴォから
リャザンの町に戻ると
リョーシャさんの娘さんを迎えに小学校に寄りました。
ロシアの小学校に入ったのは初めて!
もう授業は終わっている時間なのですが
教室に残って復習している子や
廊下で遊んでいる子などなど。
お迎えや一緒に帰るお友だちを待っている子のために
放課後は教室を開放しているそうです。
リョーシャさんの娘さんは歩いて帰ることもあるのですが
この日は新体操の教室に行くので
パパが車で送ってあげるとのこと。

クレムリン近くまで車で送ってもらって
私とナタリアさんはお昼を食べることに。
カフェで美味しいお料理をいただいてから
二人でクレムリンへと出かけました。
グレボフスキー橋という石橋を渡り
鐘楼をくぐるとリャザン・クレムリンの入口です。

クレムリンの中心、ウスペンスキー教会。

ロシアの秋は天気がころころと変わるのですが
クレムリン内を歩いている最中こんな綺麗な空模様になりました。
きらきら輝く玉ねぎ頭の教会と、なんとも幻想的な風景でした。

実はカフェでゆっくりしすぎて
博物館に着いた時点で見学に取れる時間が
30分くらいしかないことが判明。。。
ナタリアさんのマトリョーシカのカギを握る
民族衣装コーナーのみを大急ぎで観てすぐに出てくることに。

少ない時間とはいえ地元っ子ナタリアさんの丁寧な解説付きで
とっても充実した民族衣装見学ができました。
マトリョーシカにも描かれるこちらの耳飾り。
これは色の数で自分で産んだ子どもの数を表しています。
この飾りは5人子どもを産んだお母さんのものということになります。
こういった衣装は未婚のお年頃の女性や
結婚式の衣装だと思っていたのですが
たくさん子どもを産んだ女性が敬われ、
結婚後はご主人以外には髪の毛を見せてはいけない風習の中
ハレの日に着ける髪飾りは歳を取るごとに
大きく、豪華になっていくのだそう。
歳を重ねた女性ほど美しく着飾るって素敵な習慣ですね♪

リャザンには15の地域があり
それぞれに独自のデザインがあるのだそう。

ナタリアさんも好んでプラトークや衣装のデザインに取り入れている
ペイズリーのような柄。
これは当時のプリントものなのですが
モスクワの博物館ではこの木型が展示されていて
各地方で独自のデザインがあり木型製造の技術、
プリント、染めの技術が高度に発達していたのが伺えます。

日用品に広く利用されていた白樺の木の皮の工芸品、ベレスタ。
より丈夫な素材が求められる場面には
菩提樹の木を薄くなめしたものが利用されたとのこと。
このサンダルは底をつけることができるようになっていて
特に雨の日や雪解けの季節
綺麗な衣装の裾を汚さないように重宝されたそうです。

腰紐や装飾リボン用の織り機。