2010年6月発行のユーラシア・ブックレット№154
「チェブラーシカ」がしばらくぶりに再入荷しました。
日本ではキャラクターとして人気が定着してきましたね。
原作は50年ほども前にエドワルド・ウスペンスキーによって
書かれた子供向けのお話です。
1969年にパペットアニメーション化され
今のチェブラーシカのイメージが定着しました。
このアニメーションのお話には日本人には分かりにくい
ソ連時代特有のエピソードがたくさん隠されています。
大人が観ても不思議とじんとくるストーリーには
一つ一つの言葉や場面に秘められたメッセージがあるのです。
まだこのブックレットを読んでいない方は
ぜひ一読してから改めてチェブラーシカの世界を
のぞいてみて下さいね。
こちらは新刊「ロシア文化の方舟」。
実はこの本をご紹介したくて東洋書店さまに
久しぶりに入荷をお願いしたのでした。
ソ連崩壊から20年。
ソビエト連邦という「国」があったということを
知らない方も増えて来たのではないでしょうか。
この本では「ソ連があったことを知らない」、
「あったことを覚えている」、「あったことを知っている」、
という三世代の溝を広く身近なテーマで埋めてくれます。
最近ではニュースを観ていても米中どちらにつくのか?
などと独立国家とは思えない日本の現状に
鬱蒼とした気分になりますが
もう一つの大国であり隣国であるロシアを知ることで
日本の立ち位置を考えるきっかけになるのでは
ないでしょうか。
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