2014年5月7日水曜日

買付けの旅/セミョーノフ(ホテル)

いつもロシア出張の際にはプロコ・エアサービスさんで
航空チケットやホテルの予約をお願いしています。
セミョーノフなんて小さな町のホテルが
日本の旅行会社で取れるだろうかと思ったら
意外にもあっさりこちらのホテルの予約が可能とのお返事。
さすが老舗のロシア通旅行会社ですね~。


屋根裏部屋風のかわいいお部屋☆

ホテルのスタッフに教えてもらって
歩いて5分ほどのスーパーへ夕食の買い出しに。
この色味とネーミングは・・・(笑)
ホテルにはレストランが無いので
近所のカフェのケータリングが用意されているのですが
「ビールも一緒に持ってきて」という注文ができないようなので
またしてもスーパーのお総菜に頼ることに。
ロシアのスーパーのお総菜コーナーってすごく充実していて
小さめのお店でもおいしい手作りつまみが買えるんです。

で、こちらが晩酌セット♪
またしても「毛皮を着たニシン」と
キノコのジュリエン(クリームグラタン)、
キノコのピロシキです!

ホテルの宿泊料金には朝食も含まれているのですが
なんとも寂しい朝食セット。
まあ、私は朝はコーヒーさえ飲めればいいんですけどね。

セミョーノフにはローカルチャンネルがあって
町の人のお誕生日を祝う家族のメッセージ映像や
求人やお店の宣伝、コンサート情報などが
一日中放送されていました。
そしてこの画像がまたシュール。。。
町のメインストリートのライブ映像が
一時間に一度、10分くらい流れるのですが、この人通り・・・
日曜日の夕方だから仕方がないかと思いきや
月曜日の朝8時過ぎもこんな感じ。

屋根裏部屋なので外が見えず
実はこの映像をボケ~と見ることに結構はまってしまいました(笑)

買付けの旅/マスタークラス

今回、セミョーノフ工場の社長さんのご厚意で
初めてマトリョーシカの絵付けに挑戦しました。

工場見学を終えるとお茶とお菓子のおもてなしが待っていました。
ベリーのピローグとロシアのハーブティー、イワン・チャイです!

「イワン・チャイ」とは紅茶が輸入されるまでは
ロシアのティータイムに欠かすことのできないお茶でした。
キプレイというハーブを乾燥させたもので
今では食品と言うよりは咳や喉の痛みを和らげる薬として
薬局などで手に入れることができます。
以前、私がモスクワで風邪を引いてしまった時に
友人がダーチャで採ったキプレイを煎じて飲ませてくれました。
日本だと「どくだみ茶」って感じですかね?
これが即効喉の痛みに効いたんですよね~。
話によるとニジニ・ノブゴロド州の町、ゴロジェツの修道院では
キプレイの栽培が盛んで
イワン・チャイはこの地の名物なのだそう。

たくさんお茶やお菓子をご馳走になったというのに
社長自らお昼ごはんを作ってくれるということで
でき上がりを待つ間にマトリョーシカの絵付けをさせて頂きました。
いや~、至れり尽くせり(笑)
まず最初にコンパスを使って顔の輪郭をとります。
この時どうしても中心点にコンパスの針が刺さってしまうので
セミョーノフのマトリョーシカの顔の真ん中には
ぽちっと穴が開いているのです。
(と、パルク店内のマトリョーシカを確認したら
ノリンスクやキーロフの子たちにも穴が開いてました!)
鉛筆で目、前髪、プラトーク、袖、手などの左側を
先生が見本に下書きしてくれます。
それに倣って私が左側を書いていきます。

お店のマスコットにしようと思いつき
失敗してはいけないとすごく慎重になったのが良かったみたいで
我ながらなかなかうまく描けました♪
ちらちら見ていた職人さん達も私の丁寧な仕事ぶりを褒めてくれ
皆から「明日からここで働きなさい!」と言われました(笑)

マトリョーシカを乾かしている間に
社長お手製のジャガイモとチキンのグリルをいただきました。
キュウリのピクルスやキャベツやビーツのザクースカ、
さらには40度もあるサマゴン(自家製スピリッツ)も
全て工場の方々のお手製です。
いや~おいしかった♪

買付けの旅/マトリョーシカ製作

事前に予約を取って「セミョーノフ工場」さんで
マトリョーシカの製作過程を見学させていただきました。
この工場では遠方から菩提樹の木材を仕入れ、
温度20℃、湿度20%の倉庫で2-3週間ほど寝かせます。
よく、木材は最低2年間”乾燥させる”と聞きますが
この工場では木が”生”の状態を良しとし
柔らかく弾力のある白木を用意するそうです。

旋盤工も女性ばかり。
マトリョーシカの下の部分をいくつか作っておいて
次に同じ太さの木材を機械に設置して上の部分を作っていきます。


こちらは3個組専用の自動旋盤機。
3個組だけは白樺の木を使用しています。
こちらの機械は扱いが難しいそうで
熟練の男性職人さんが扱っていました。
白樺はセミョーノフでも豊富に手に入れることができるので
地元の木材を仕入れているそう。
外にたくさんの白樺の端切れが置いてあったので
「これがマトリョーシカになるんですか?」と聞いたところ
「これは職員で欲しい人が家に持って帰る端材よ。
この町ではまだ電気やガスが通ってない家もあるので
ペチカの薪にするの」とのこと。

白木の材料ができると倉庫で検品。
白木のまま製品として出荷することも多いそうです。

まずは白木に手でノリを下塗りをします。
ジャガイモのでんぷんか何かからできているそうです。
絵の具の乗りがよくなるのだとか。

絵付け職人たちの手へ。
顔を描く担当、模様を描く担当などに分業されています。


セミョーノフ製マトリョーシカの代表的なこのデザインは
黄色と赤色が大胆に色付けされているのが特徴的ですね。
太めのハケでぱっぱっと塗っていきます。

下地となる部分が絵付けされた後は
お花などのデザインが一つ一つ描きこまれていきます。

ニスも一つ一つ手で塗っていきます。
乾かしながら木の状態を見て3回~4回にわけて
この作業を繰り返します。


最後のニス塗りを待つちょっと大きめの赤ちゃんマトリョーシカ。
良く見ると頭に穴が開いていますね?
これは結婚式の時に新郎新婦がお客たちに
ご祝儀を催促する「貯金箱」なんですって。
今ロシアでとっても人気の商品だそうですよ。

仕上げに底に付いたニスや絵の具をきれいにします。


4個組、5個組・・・などの選別を行い出荷されます。


ここにもソ連時代の名残が・・・

買付けの旅/セミョーノフ(博物館)

お目当てのセミョーノフ歴史芸術博物館が休館と言うことで
地元家族のおススメの別の博物館に行ってみました。

『ホフロマ塗り博物館』
この博物館は「ホフロマ塗り工場」付属の施設で
1Fでは工場直送の製品をお安く買うことができます。
現在、チェドックザッカストアさんで行われている
ロシア民芸の小さな広場』で販売している
ホフロマ塗りはここで買い付けたものなんですよ♪







うーん・・・古いものはあまりないので
ホフロマ工場の”カタログ”的な意味あいなのかと思います。
「こんなのも作れます」みたいな?

買付けの旅/セミョーノフ(町のこと)

マトリョーシカの一大生産地、セミョーノフ。
どんな町か楽しみです♪
セミョーノフ駅。
きれいでかわいい建物です。

駅から町の中心部へ続くメインストリート。
宿泊ホテルまでは歩いて20分ほど。
「とうとうこんな所まで来てしまった・・・」とも思いましたが
普段お店でじーっと座っている毎日なので
素晴らしいお天気の下、のんびり田舎歩きも悪くない気分でした。

駅舎をホームから見たところ。
プラットホームに入るところに係員がいて
切符を見せないと入れないようになっています。

行きの電車は写真を撮るのがためらわれる感じのワゴンでしたが
帰りの電車はこんなに近代的。車内もきれいで快適でした。

ホテル周辺の道路。


今回のセミョーノフ行きのお目当ての1つ、
「セミョーノフ歴史芸術博物館」。
なんと一週間の休館とのこと・・・
うなだれているところに地元の家族連れがやってきて
「ありゃ、やってないよ!」と言うので
「そうなんですよ、日本からやって来たというのに・・・」とグチると
我が町にはもう一つ良い博物館があるから
そっちに行ってみなよ、とアドバイスしてくれました。
これについては又後ほど。

この博物館があるバニェーエワ通りは
特に窓枠装飾がきれいな家が多く
町として保存に努めている地区なのだそう。
こうした窓枠装飾を彫る職人さんは今はもうほとんどいないので
現存しているものを大切に補修しながら保存しているそうです。



このバニェーエワ通りを通りぬけたところに
宿泊する「パリス・ホテル」があります。
ホテルのスタッフによると
「バニェーエワ通りはパリのように美しく窓を飾っているので
ホテルの名前も「パリ」と名付けたのよ」とのこと。

小さな町ですがそこかしこに民芸の里の雰囲気が。
公園の枠にはマトリョーシカ。

ベンチはホフロマ塗り風。

町の中心地、レーニン広場には今もレーニン像が立っています。