12月11日土曜日、モスクワのクレムリン近くのマネージ広場付近で
大きな暴動がおこりました。
今月6日未明、北コーカサス出身者グループとの衝突で
サッカーファンのロシア人男性イーゴリ・スビリドフさんが殺されました。
彼の死を悼み11日にサッカーファン達がマネージ広場に集まり
一部暴徒化したとのことです。
実は私が赤の広場周辺に近づきたくないのは
モスクワで無差別的な事件が起こる時、クレムリン周辺が
現場となることが多いということがあります。
モスクワのクレムリンは世界的にも有名な観光地であると同時に
政治の中心地でもあります。
反政府デモ、自爆テロなど、無差別に自分が巻き込まれる可能性がある
事件の現場になりやすいのです。
又、今年3月にモスクワに行った時にはそんなに気になりませんでしたが
10月に行った時にびっくりするほどアジア系の人が増えたと感じました。
コーカサス、中央アジア、コリアン・中国系の人たちに対して
仕事を奪われたと、良く思っていないロシア人が多いだろうと
一週間の短い滞在でもひしひし伝わってきました。
日本でこの暴動についてされた報道は
一部の熱烈な愛国者による事件ととらえているようですが
10月にモスクワにいた時、話しをする機会のあったロシア人数人に
「最近非ロシア人が無差別に暴力を受けることがあるって聞いて
ちょっと怖いんだよね」と聞いてみると
「ロシアに限ったことじゃないよ。フランスやイギリスやオランダより
ましだろ?」と言われました。
先日スウェーデンでも自爆テロがありました。
今、ヨーロッパ各地で非自国民、非白人に対して緊張が高まっています。
日本人としては自覚をし、くれぐれも気をつけましょう。
こちらからニュースソースを取りました。
産経ニュース:インナーネット版国際面2010年12月12日号
「ロシアの声」ロシア政府各国語ラジオ放送日本語版
インタファクス通信社:インターネット版2010年12月11日号