多岐にわたる分野の出版物を発行してきた東洋書店。
特に2000年から刊行された「ユーラシア・ブックレット」は
小紙ながらロシア、ユーラシア関連の様々な分野に光を当て
各専門家が内容濃く一冊にまとめた
学習者にはたまらないシリーズとして愛読されてきました。
ロシア、旧ソ連諸国という決められた地域ながら
今年2月にはとうとう200号を発行。
店主も芸術、文化、生活といった興味ある分野は
いつも手元に置いて勉強させてもらっています。
また、昨年は荻野恭子さん著書の
ロシア料理レシピ本シリーズが発行され
パルクは一冊目の「ロシアのパンとお菓子」から
作って楽しい、食べておいしい!荻野先生レシピのロシア料理を
さらに”見た目にもおいしく”なるような
すてきなロシア雑貨で撮影に協力させていただきました
さらに昨年10月に開催した「一日ロシアカフェ」イベントでは
このシリーズに掲載されたレシピをコース料理にして
みなさんと一緒に楽しい一日を過ごさせていただきました。
実はこの「ロシアのパンとお菓子」「ロシアのスープ」
「ロシアの保存食」の三部作は
仲間内では(笑)とっても画期的なものでした。
ロシア料理のレシピ本と言えば
ロシアで出版されている多くの本が「まずそう」なのです。
東洋書店さんが手掛けたこの三部作はなにより”おいしそう”!
そしてどのページを見てもロシアの”かわいい”がちりばめられ
ロシア風にキッチンを彩りたいときにヒントになるエッセンスが
満載なのです。
そして、そんなお世話になりっぱなしだった東洋書店さんが
先月お店をたたむことになりました。
在庫書籍はすべて処分されてしまうとのことで、
店主も雑貨店を始める前はロシア語書籍を扱う仕事をしていたので
残念でなりません。
インターネットの普及につれて出版業は衰退すると
前々から言われていることではありますが
こういう形になった一冊を手に取る幸せが
一つ一つ減っていくことが現実になると
やはりとても悲しいことですね。
パルクで在庫しているのはこの2作です。 |
「ユーラシア・ブックレット」シリーズは6作。 |
こちらは店主的に興味津々で仕入れた一作。
ロシア崩壊から20年の変化を
特に文化をキーワードにまとめた本。
政治や経済はよく話題に上ることがありますが
文化や生活面に目を向けるところが
「東洋書店」ならでは、です。
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