エレーナ・セミョーノワさんの3個組マトリョーシカ。
ロシアで18世紀初頭、ピョートル大帝の時代に盛んだった
「ルボーク」と呼ばれる大衆向け版画を
モチーフに取り入れています。
「ルボーク」のテーマは民話や寓話、国内外の事件や出来事、
さらには体制を皮肉るようなデザイン画など、
ロシア語が読めずとも絵の雰囲気でなんとなーく伝わってくる
ウィットに富んだ不思議な版画です。
「いかにしてネズミはネコを埋葬したか」という有名なこの絵は
ネコはピョートル大帝を、ネズミたちは弱き民衆たちを
描いていると言われています。
背面には
「いかにしてネズミたちはネコを埋葬したか」
「ネズミは荷馬車に乗って」と書いてあります。
ところでこのマトリョーシカ、3個目が開きます。
5個組の白木に描いた為なのですが
作家さんとしては3個で作品として完成しておりますので
ご了承下さい。
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