今回、セルギエフ・ポサードに宿泊した理由は二つ。
一つは最初にマトリョーシカを作った会社の権利を今も引き継ぐ
「おもちゃ工場」社でのマトリョーシカ制作風景を見学させて頂くことでした。
当店で一番人気があるシンプルなマトリョーシカを
伝統を崩さず今も作り続けています。
この工場についてはパルクのブログ(2010年4月14日付)をご覧ください。
木地を挽くところも見学したいと思っていたのですが
残念ながら今ではセルギエフ・ポサード周辺で木材が激減し
ほとんどの木地はニジニ・ノブゴロドから取り寄せているそうです。
伝統的な絵付け方法としては、まず衣装やプラトークなどの下地を
色付けして行きます。
その後でポサードの特徴である黒い線で枠を引いていきます。
「顔を描くのは最後なの」とマトリョーシカ絵付けの主任さんが言ってましたが
もちろんロシア人ですから。
途中で顔を描いてしまう人もいらっしゃいます。
パルク店内にて「ロシアより愛をこめて」と題した活動を行っていますが
白木の木製品やおもちゃ工場のマトリョーシカを提供して下さったのは
ここの主任さんです。
日本の震災にとても心を痛めて下さって賛同して下さいました。