アルハンゲリスクに来たらとりあえず観ておきなさい!と言われた
屋外ミュージアム「マーリエ・カレーリ」。
ロシア北方カレリア地方各地の昔の農家や教会などが移設され
独特な文化や生活が一望できるミュージアムです。
中心地からはタクシーを使って30分ほど。
のどかな北ドビナ川の右岸をずーーっと走ります。
運転手さんに「川ではお魚が釣れるんですが?」と聞くと
左岸を指して
「工場が汚水を出しているからね。おススメできないよ」とのこと。
確かにのどかな民家が並ぶ右岸に比べて
左岸にはモクモクと煙を出す大きな建物が続いていました。
中心地から25kmの「マーリエ・カレーリ」ミュージアムがある地域は
特に昔ながらのロシアの原風景をとどめていて
美しい自然にロシア人の心もいやされるのだそう。
案内してくれた方も「冬になると子どもを連れて
小高い丘をソリで滑るのが楽しみなんだ」とのこと。
ミュージアム正面には古い大きな粉ひき小屋が。
アルハンゲリスク州カルガポリスキー地区ガリ村から
1974年に移設された19世紀の農民の家の中を見学しました。
とっても大きな2階建てのお家だったのですが
特に裕福な家庭というわけではなく一般的な作りとのこと。
大家族で共同生活をするので決して広くはないのですって。
興味を引いたのはいろいろな道具に白樺の木の皮を加工した
ベレスタが使われていることでした。
編みこみの技法で様々な形を作り出すことができるそうです。
ミュージアムの中心広場には鐘楼が建っています。
ちょうど時間だったのかすばらしい鐘の演奏を聴くことができました。
鐘の演奏は一人で行うのですが何本ものひもを操って
大小のたくさんの鐘を鳴らすのでとても重厚な響きとなります。
鐘楼のある広場では民芸品や手作りクッキーを売る市が立ち
アコーディオンに合わせて女性たちが歌ったり踊ったり。
憂鬱そうなアコーディオン奏者の若者。
せっかくの日曜日なのに彼女とのデートを断り
おばあちゃんに強引に手伝いをさせられています(想像)
11月5日のブログでご紹介したアルハンゲリスクの名産品
ジンジャークッキーの「プリャーニキ」はここで購入しました。
こちらの若い女性がマトリョーシカ・プリャーニキの作者。
作る人によって香りもデザインも違うし、
どれもこれもかわいくて迷っちゃいます!!
しかし、さりげなく掛けるプラトークがかわいいなぁ~♪
もちろんご本人は防寒具として羽織っているのですが。
入口の公衆電話があまりにかわいくて写真を撮っていたら
案内してくれた方に笑われました。
公衆電話なんてめっきり見なくなりましたよね。